視野を拡大するということ


当院ではオペ室以外の治療ユニットにライトが付いていません。
それは当院のスタッフ全員がライト付きの拡大鏡を使用しているからです。
歯科医療はミクロの世界です。
肉眼では見えているつもりでも、実際に拡大して見ると、まったく違った世界が広がっています。つまり、拡大しなければ多くのことを見逃しているということになります。
当院が使用しているサージテルという拡大鏡は非常に高価です。また、装着してみると意外に重みがあり、一日中これを装着しているのは決して楽ではありません。拡大した視野に慣れるのにも一定の修練が必要です。
わざわざこんなことをしなくても、少しのずれ、少しの取り残しはもしかすると患者さまに気付かれないかもしれません。見えなければそれで済んだ話なのかもしれません。
しかし、そこにこだわる事こそ歯科医療の神髄だと我々は考えています。
何より、これをおざなりにすることは、当院の掲げる「至誠一貫」の道から外れることになります。
患者さんにとっては、気付かないかもしれない緩みやずれは己の正義において許さないという姿勢が当院の最も大きな特徴だと自負しています。



左の写真は手術中の一コマです。
術者は全身管理をしながら手術を行っているため、あえて拡大鏡を付けずに俯瞰的に術野を見ていますが、そういった時でも、介助者が拡大鏡を付けて第二の目となり、術野を明るく照らし、細かい所見に対する指示を出します。
視野を拡大するということ、視野を明るく照らすということはいい加減な医療を行わないという我々の覚悟なのです。
京都府長岡京市井ノ内の一般歯科・小児歯科・口腔外科など歯の治療はおおはし歯科口腔外科クリニックにお任せください。